ブラレイコ

ブラっと訪れた人生の寄り道からの学びを、ゆるふわに綴る場所

ファスティングであらわになった、 ”私” と ”中の人” とのコミュニケーションエラー

Stay Homeなこの時期に、人生で初めてのファスティングに挑戦。


ファスティング、それはつまり断食のこと。知人のススメもあって、絶食ではなく、酵素ドリンクを摂取しながらの断食にチャレンジ。


酵素ドリンクで必要最低限の栄養は補充しつつ、食べ物を一切断つというもので、消化するために使われていたエネルギーを、体の組織再生や代謝にシフトさせていくと言うもの。
終わった頃には、腸内環境がリセットされ、免疫力も高まり、身体も頭もスッキリするという、素晴らしい効果があるらしい。


今回、10日間(準備食2日、ファスティング5日、回復食3日)やってみて思うのは、如何に自分の身体のことを分かっていなかったか、ということ。
食べないこと通じて、「食」に関する誤解・思い込み・無意識の癖に気づかされることになった。

ファスティング、やってみて良かった!と心から思う。

 

  


ファスティングで気づかされた5つのこと


1:食べないと、肌がキレイになる

ファスティングはじめて2日目くらいから、驚くほど肌の調子が良くなった。
顔も体も、触るとツルツルした感覚。

これは、体内でサーチュイン遺伝子などの長寿遺伝子が活発に働き始め、細胞の修復をし始めたり、成長ホルモン分泌によって細胞の若返りが進んでいるかららしい。
肌をキレイにするには、ビタミンなど肌に良い成分を取ればいいのかと思っていたけど。余計なものを取らない方が、細胞が活性化して肌が元気になる、という事実。

これまでの考え方を見直すキッカケになった体験。

2:食べないと、心が穏やかになる

これも驚きだった。
食べないと、空腹感でイライラするのかと思っていたが、そんな事態には陥らなかった。酵素ドリンクを飲んでいれば、空腹感を感じることは全くないからだ。
それどころか、身体も軽く、頭もスッキリ爽快な気持ちになって、むしろ調子が上がった。

これは、ブドウ糖の代わりにケトン体が脳の栄養源に切り替わることでスッキリした感覚や、α波と言われる脳波が出て集中力が上がり、心が安定する感覚を受け始めるかららしい。
おかげで、ファスティング期間中は、精神的にも安定しており、仕事もプライベートもご機嫌に過ごすことが出来た。

3:お腹が鳴ることは、若返りの合図

固形物を取らないので、お腹はグーグーと鳴っている。いつもだったら、「何か食べなきゃ」と思いがちだが、実はこれ、空腹感があるから鳴っているわけではなかった。

この音、胃が激しくもだえている音らしい。もだえながら胃の中になんとか消化できる食べ物がないか一生懸命探しているという。
そして、胃が動くことでグレリンというホルモンが出る。グレリンの語源は”grow” 、つまり成長ホルモン(別名若返りホルモン!)であり、細胞の修復をしてくれているらしい。

そんな事が身体の中で起こっていたなんて、驚きなメカニズム。お腹が鳴る音がとても愛おしく思える!

4:求めていないのに、「つい食べてしまう」無意識の食習慣

ファスティング期間中、酵素ドリンクを飲んでいるだけでとっても快適に過ごせていた。食べなきゃ動けない、というのは幻想で、必要なエネルギーさえ取れていれば、身体が動くことを実体験できた。

改めて普段の食生活を振り返ると、時間になったから食べるとか、目の前にあるから食べるとか、手が寂しくてつまむとか。
身体が求めているから食べる、というシンプルな事が出来ていなかったことに気づかされる。食べる・食べないの判断は、自分のお腹が空いているかどうか、でいいんじゃないかな。

必要以上に摂取するということは、必要以上に消化しなくてはいけないということ。
消化にエネルギーを費やすということは、胃腸に負担がかかっているということ。

毎日毎日、消化器官は、がんばっていたんだなあ〜(なんか愛おしい…… )
これからは、身体に感謝をしつつ、食習慣を見直したいと思った。

5:良かれと思って食べていたモノが、腸内を汚していた事実

ファスティングによって、腸内環境がキレイに整っている状態になった。
吸収も良くなっているため、身体に良いものを摂取する必要があるらしい。

最初の回復食は、梅湯・茹でた大根・きゅうり・りんごだった。
味付けをしていなくても、本当に美味しい。野菜には、それぞれ甘みもある。
味覚が敏感になっているのがわかる。

これから食べることをできるだけ避けたいと思うのは、添加物。
摂取ゼロにするのは無理だとしても、毒性の強いものは出来るだけ避けたい。

改めて調べると、日常的に食べていたモノに、添加物が使われていることがわかった。
日頃頻繁に食べていた、食パン・ベーコン・ハム・お菓子・コンソメ・だしの素・納豆・豆腐・卵など。
食品表示を改めて確認したところ、バッチリ添加物の記載あり。身体に良いと思って食べていた、納豆・豆腐にも含まれていたなんて。。。本当にショック。

毎日食べるモノや調味料は、「無添加」のラベルのついたモノ、自然食品スーパーで売っているモノを使っていこう、と心に決めた。

外の世界で反応する ”私” と、身体の中の ”私” のズレ

「そろそろお昼だ〜」と時間がくれば食事をとってたけど、身体は求めていなかったり。
「食べる?」の誘惑につい負けて手が伸びるけど、身体は求めていなかったり。
「健康に良いね〜」と好んで摂取していたけど、身体は求めていなかったり。

"私" が求めていたことは、実は、"私の身体" が求めていなかったことだった。
外の世界で反応する私は、実は、身体の声に耳を傾けていなかった、という事実。

これ、実に面白い。
身体に良かれと思っていたことが、実際は良くなかったなんて。
自分が残念すぎて、なんだか笑えてくる。

日常のコミュニケーションに例えれば、「欲しくもないプレゼントを贈りつけている空気読めない人」みたいな感じでしょう? 相手の立場、気持ちも考えずに。
それって、ありがた迷惑な話だ。

腸の立場からしたら、「こいつ、分かってないな〜」なんて思っていたのかな。
それでも毎日、消化活動をしているなんて。健気すぎるではありませんか。

こんなコミュニケーションエラーは、もう身体の中で起こしたくない!!

これからの食生活は、腸の求めているモノを、求めているタイミングで摂取したい。
これ以上、腸に負担をかけるのはやめよう、そう強く思ったのでした。

食べること=身体を作ることなのに、身体に意識を向けられていなかった自分に気づかされたこと。それが、ファスティングをして得られた、何より大きな気づきだった。

食を見直す良い機会だったな。

ありがとう、ファスティング
また、身体の求めるタイミングでやれることを楽しみにしています。


写真は、ファスティング中に必要なエネルギーをわたしに与えてくれていた酵素ドリンク。
味も美味しく、とてもオススメ。
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