ブラレイコ

ブラっと訪れた人生の寄り道からの学びを、ゆるふわに綴る場所

前編:INUA(イヌア)で体感する素晴らしき世界観

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1つのレストランが、価値観を変えてしまうほどの感動をもたらすことがある。

飯田橋にあるレストラン INUA(イヌア)には、それほどのエネルギーがあった。「美味しかった」なんて言葉では表現し尽くせない。そんなありきたりな言葉は伝えきれない素晴らしさ。

INUAの醸し出している、圧倒的な世界観。その感動に突き動かされて、どうしても言葉にしたくなり、ブログに書くことにした。

 



INUA(イヌア)って、何者?

食通でもないし、フレンチを食べる習慣もないような私が、これほど感動したレストランINUAとはどんなお店なのか。

以下3点から、ご紹介したい。

1. 世界で最も影響力のあるレストラン、デンマークコペンハーゲンにある『noma』が、日本の出版社『KADOKAWA』とパートナーシップを結び、実現したお店

「世界のベストレストラン50」で4度世界第1位を獲得したデンマークコペンハーゲンの伝説的レストラン『noma(ノーマ)』。
nomaの目指す世界観は、こちらの記事から感じてもらえると思う。

asm.asahi.com

nomaは、マニフェスト(最新版はこちら)を掲げている。
地産地消身土不二(しんどふじ)、季節を大切にして、美しいものを探求し、提供し続けるnoma。

このnomaの理念に深く共感した人物の1人が、出版社であるKADOKAWAの会長 角川歴彦氏だ。角川氏は、nomaのヘッドシェフ レネ・レゼピ氏とパートナーシップを結び、『noma』イズムを受け継いだ『INUA』を東京飯田橋にある KADOKAWAビルの最上階にオープンさせる。

www.kadokawa.co.jp

nomaでは「食」におけるクラフトマンシップが大切にされており、シェフによって丁寧に食材の仕込みが行われています。2015年にKADOKAWA会長の角川歴彦コペンハーゲンのnomaを訪れた際、コンテンツの創出において何よりもオリジナリティを貴ぶ当社の気風と、nomaとの理念の間に共感を覚えました。

こんなご縁が重なって、誕生したのがINUAなのだ。

KADOKAWAが東京にレストランをオープンする意味、それはグループにとって欠かすことのできない存在であると思ったからです。コンテンツを大事にし、世界に発信していく企業において、INUAは必ず貢献してくれるでしょう」

と語る角川氏。レストラン事業をやっている会社ではなく、コンテンツ事業をやっている会社とパートナーシップを結んだnoma。料理というのは、彼らの理念を発信するためのメディアなのかもしれない。

 

2. ワールド・レストラン・アワーズ2019「今年の新店」部門で世界一、ミシュランガイド東京2020で2つ星を獲得したお店

ワールド・レストラン・アワーズ2019はオープンして8ヶ月、ミシュランはオープンして1年半という短期間での評価の数々。世界が注目しているのもわかる。


INUAのコンセプトブックには、次ような想いが記されている。

日本食材を探求し新たな価値を見出す』

固定観念にとらわれることなく、食材の新しい価値を見出し、熟成や発酵などの調理法を用いながら、自由なアプローチで INUA と いう今までにないジャンルの料理を創造しています。 豊かで多様な日本食材を日々探求する INUA では、常に新しい発見、出会いがあります。そんな出会いを、ゲストの皆さまにも楽しんでいただけたら。それが INUA の思いです。 

https://inua.jp/inua_booklet_2019.pdf

inua.jp

こちらは、ワールド・レストラン・アワーズの主催者のコメント。

「北欧の最先端の技術と、日本の土地と海から生まれた最高の素材が出会 うレストラン。この 2 つが川が交わるように融合し、新しいアイデンティティが確立されました。INUA という場に身を置くことで、空間や時間の概念、及び人生の目的等の深い精神性に触れられます。INUA は、成長過程にある生命体と言えます。トーマスの成長を見守りたいです」

トーマスさんは、nomaのリサーチ&開発部門で活躍後にINUAのヘッドシェフになった人物。

先日INUAへ伺った時に、キッチンを飛び出て、おしぼりを出したり、椅子を片付けたり、と最前線で接客をされていたことが印象的。

日本に対する彼の想いが、一皿一皿に、接客の言動の随所に、現れていたんだなあ。

 

3. ドラマ『グランメゾン東京』の料理監修をしたお店

私も大ファンだったドラマ グランメゾン東京。菊之助さん演じる丹後シェフのお店『gaku』の料理監修を務めたのが、INUAだ。


実際に、レストランへ伺ったときにスタッフの方へドラマで見たお話をしたところ、「ドラマを通じて多くの人に関心を持ってもらえることは嬉しい」と言うメッセージと共に、撮影の裏話を少し教えてもらえた。

 


INUAが、東京を自然と共生する街へとリードする

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。INUAについて、興味がわいてきたでしょうか?

 

実を言うと、私がINUAに訪問する前は、さぁーっとこれらの記事を読んだだけの知識レベルだった。

しかし、実際にお店を体験したいまは、さらに興味が湧きあがってしまい、noma誕生の裏側や、INUAの組織力の秘訣や、扱ってる食器を作ってる方や、食材を一緒に開発してる各地の生産者さんのことも、気になって気になって仕方ない。


こちらはドキュメンタリー映画「ノーマ、世界を変える料理」だ。

youtu.be

2016年に公開されていたようで、全く知らなかった……!

youtu.be


このようなnomaで、経験を積んだトーマス氏。

これから、トーマス氏は東京で何を感じて、何を仕掛けてくるのだろう。想像するだけで、ワクワクしてしまう。

www.youtube.com

My biggest dream since INUA is about reconnecting peaple to nature.

私の最大の夢は、人と自然の繋がりを取り戻すこと

Image we set up tables in every street of Tokyo and we would have a feast of the best fruits and the best vegetables we can get.
東京中の道にテーブルを並べて、みんなでテーブルを囲い、野菜と果物の盛大なご馳走を楽しむ。

Then we throw the leftover seeds and flowers and spores on the sidewalks and let nature do its thind for 50 years.
そして残った種や花などを捨てずに、道端に蒔いて、50年間自然に任せるんです。

And we will turn TOKYO into an edible jungle.
そうやって、東京の街を食べられるジャングルに変身させます。


これからの彼のチャレンジが気になって仕方ない。


ここまで夢中になってしまう私の心境は、ファン心理に近い。
一度しか行ってないのに、あの空間が本当に素晴らしかったから、大好きになってしまったのだ。
これは、もはや、恋だ。INUAという空間を体感して、恋に落ちてしまったのだ。

そんなレストランがあるなんて。本当に驚きだなあ!

 


さて、次回はいよいよINUAへ訪問したときの感動の体験を綴ります。
 

楽しみは、つづく☺︎