ブラレイコ

ブラっと訪れた人生の寄り道からの学びを、ゆるふわに綴る場所

前編:INUA(イヌア)で体感する素晴らしき世界観

f:id:reicoouchi:20200306001300j:image
1つのレストランが、価値観を変えてしまうほどの感動をもたらすことがある。

飯田橋にあるレストラン INUA(イヌア)には、それほどのエネルギーがあった。「美味しかった」なんて言葉では表現し尽くせない。そんなありきたりな言葉は伝えきれない素晴らしさ。

INUAの醸し出している、圧倒的な世界観。その感動に突き動かされて、どうしても言葉にしたくなり、ブログに書くことにした。

続きを読む

学びの春、ほぼ日の学校で「古典」にどっぷりと浸りたい

朗報!
ほぼ日の学校のオンライン・クラスが、3月いっぱい無料で楽しめるらしい!

過去、人気がありすぎて諦めたシェイクスピア講座や歌舞伎講座、万葉集講座など、今なら全て無料で見ることができる…… なんて贅沢なのだろう!

想像するだけで、ワクワクするニュース。

www.1101.com

続きを読む

シン・ニホンを読んで、妄想する未来

「こんなご時世だからこそ、日本の未来を考えたい」

そう思って、この本を手に取った。内容は難しいものもあり、全ての理解などは到底していないけれど、前へ前へと読み進みたくなるような興奮が後押しし、一気に読み切ってしまった。

この本は、読み手の視座をグンっと高めてくれる。そして、大きな問いを残してくれた。

 

「日本の未来のために、あなたは何をする?」

 

安宅さんが本を書く、ということで発売前から話題になっていたこの本。

何が一体話題なのか、についての説明は割愛。
でも、少しでも興味があれば、以下の記事は読んでほしいなあと思うので、リンクは貼っておく。

note.com

note.com

 

ここからは、自分のための備忘録的に、書籍の中で刺さったテーマについて記録を残して行こうと思う。

今のわたしは、書籍を読み終わったばかりの興奮状態。内容の理解については、まだまだ出来ておらず、今後、行ったり来たりと何度も読み返して行くことになるはずだ。

当然何かを消化している訳でもないのだけど、これからの自分の未来にとって、大切そうだと感じたものを中心に、振り返ってみようと思う。

 

続きを読む

城マニアが教えてくれた、鶴見 寺尾城から始まる未来

「鶴見で城のイベントがあるんだけど来ない?」

と声をかけもらい、『鶴見れきぶん祭』なるものへ行ってきた。

f:id:reicoouchi:20200211144021j:image

鶴見れきぶん祭は、今回が記念すべき第1回のイベントらしい。開催のキッカケは、鶴見まちづくりコンペの企画なのだとか。

発案者である、横浜商科大学2年生 吉田さんから開催の挨拶があった。「鶴見の歴史と文化を広めたい!」というピュアな気持ちが素晴らしい好青年。こういう形で地域のイベントが作られるって素敵だ。

続きを読む

良本「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」でおもてなしマインドを考える

ようやく「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んだ。今年読んだ本の中でも、ベスト3に入る傑作本だった。

f:id:reicoouchi:20191228180051j:image

話題になっていたし、さまざまな賞も受賞していたし、面白いのだろうなとは思っていたけれど、手にとって大正解!

というか、こういった本がヒットする世の中であることが嬉しい、と感じる程の本。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

 
続きを読む

温故知新って、ロマンチック

温故知新って、いい言葉だなあ。

「故き(ふるき)を温ねて(たずねて)、新しきを知る」という訓読みも、また良い。

温故知新
読み方:オンコチシン(onkochishin)
昔の事を調べて、そこから新し知識見解を得ること
「温故知新(おんこちしん)」の意味や使い方 Weblio辞書


歳を重ねてきたからか、古典への興味関心が高まるこの頃。
改めて、「温故知新」言葉の深さを身に沁みる。

過去につくられた/考えられたモノが、長い時を経た現代にも受け継がれているというのは、時代が変われど変わらない「価値」がそこにあるということ。

無駄なものは削ぎ落とされて、コアなものだけが残る。古典は、モノごとの「本質」だったり「源流」だったりするのだ。

この古典が持つ「本質」「源流」を知らずして、素晴らしい未来を実現できないように思うのだ。

 

温故知新は、故事成語だ。「論語」の一節に記載があったのが由来。

論語とは、孔子の述べたことを弟子たちがまとめた書物だ。いわゆる、孔子の名言集。このなかの、二番目の章である「為政(いせい)」に温故知新が登場する。

「為政」と聞いて、ピンとこない人も、冒頭のこの文章は何と無く知っているのではないだろうか。

【漢文】
子曰、吾十有五̪而志乎学、三十而立、四十而不惑、五十而知天命、六十而耳順、七十而従心所欲不踰矩。

【書き下し文】
子曰く、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず。

【訳】
15歳の時に学問で身を立てることを決意し、30歳の時に学問を修めて自立。40歳の時には物事を決めるにあたり迷うことがなくなり、50歳で天から与えられた使命を悟った。60歳になると、自分と異なる意見を持つ者の言葉にも素直に耳を傾けることできるようになり、70歳でようやく自分の思いどおりに行動しても道を踏み外すことがなくなった、と孔子は自らの生涯を振り返って述べました。

 
孔子ほどの方も、学問に身を立てると決めてから15年努力され、それでようやく自立できたのか…。

尊いなあ。


この「為政」の中に書かれている、十一番目の孔子の言葉が、「温故知新」だ。

【漢文】
子曰、温故而知新、可以爲師矣。

【書き下し文】
いはく、「ふるきをたずねて新しきを知れば、もって師たるべし」

【訳】
先生(孔子)がこうおっしゃった。『過去の古い事柄を再び考え、新しい事柄も知れば、他人を教える師となることができるだろう。』


もともとは、煮詰めて冷えたスープを温めなおして美味しく飲むように、古い伝統的な知識や教養を考え直して、新しい事柄の理解に役立てよ、という話らしい。

新しい事柄の意味を正確に知るためには、古典や伝統の正確な理解という基盤が欠かせないという意味でも使われる。古い事柄を再び味わって基礎を固めた後で、新しい事柄を改めて知れば、より奥行きのある実践的な教養知識が得られるということであるが、孔子の言いたいことの本質は、「過去の知識を単純に詰め込むだけでは、人を指導する師にはなれない」ということであったらしい。

『論語 為政篇』の書き下し文と現代語訳:2


なるほどねぇ。

ただ勉強して、知識を詰め込むだけではダメなのですね。大人になって学ぶことの意義を理解した今だから、この言葉をまっすぐに受け取ることができる。

本当は、学生時代にこの言葉の本当の意味を理解できたら良かったのだろうけど。当時のわたしには、受け取れる準備は整っていなかった。

 

孔子が生まれたのは紀元前551年、亡くなったのは紀元前479年。孔子の死後、約400年かけて、弟子たちが編集をしてできた書物が「論語」なのだそう。今から2500年前の話。

日本に「論語」が伝来したのは、西暦285年ごろ。今から1500年前の話。


飛鳥時代の、聖徳太子の十七条憲法「和をもって貴しとなす」は論語が語源だし、
江戸時代の、論語は武士の必読書に認定されていたし、
明治時代に活躍した渋沢栄一は、論語を通じた経営哲学で成功を収め、日本資本主義の父と呼ばれている。

 

日本の歴史は、あらゆる時代に論語から影響を受けてきた。時空を超えて今なお私たちを導いてくれる、論語は偉大だ。

 

今回、改めて論語の勉強をしようと、こちらの本を読み直している。

渋沢栄一「論語」の読み方

渋沢栄一「論語」の読み方

 

とてもわかり易く、孔子と、その影響を受けた渋沢栄一さんの両人の言葉を学ぶことができる。たいへん贅沢な本なのである。初めて論語に触れる方には、この書籍をぜひオススメしたい。

 

この本を手に取り、思うことが2つある。

 

1つ目は、人間の本質って、現代も2500年前も変わらないってこと。 「仁」(=ひとを思いやる愛情)はシンプルだけれども、難しい。人はどの時代でも、変わろうともがき、努力し、時に挫折し……を繰り返しているということ。

 

2つ目は、過去を学ぶことは未来に繋がるということ。古典として現代に残っているものは、時代を超えても役に立つ、普遍的な考えや知恵そのものだ。

 

今わたしは、現代から2500年以上も前に書かれた「論語」を読み、1500年前の日本人と同じように学びを得ている。

時代を経て受け継がれている古典には、未来に向かうヒントが詰まっている。過去の偉人たちの業績は計り知れない。

いまさら、古典の有り難みを感じてくる。

 

しかし、時空を超えて共通の学びを得ているなんて。
何だかとっても、ロマンチックだなぁ。年末年始は、古典にどっぷり浸ろうかな〜。

 

 

楽しみはつづく☺︎

商店街ホテル「講 大津百町」が、星3つの理由

滋賀県大津。そこは、旧東海道 五十三番目の宿場町。最後の宿場町にして、京への入り口でもある。京までの陸路と、琵琶湖の水路の両方を持った大津は、東海道の中で最も賑わった宿場町だったそう。

そんな大津の街が、いま新たなチャレンジをして注目を浴びている。

f:id:reicoouchi:20191023230120j:image

 

続きを読む