ブラレイコ

2020年東京オリンピックまでに知っておきたい日本の魅力をマイペースにゆる〜く記録☺︎

春の空気に虹をかけ、僕らは日常に輝きを取り戻す

昨日の春雨から一転、今朝は太陽の光が雲の隙間から差し込んでいた。

雨上がりの匂いと、遠くで聴こえる小鳥のさえずりに、キラキラした1日の始まりを感じられたのは、昨夜 武道館で過ごした魔法のひと時のおかげに違いない。 


小沢健二さんの武道館ライブ「春の空気に虹をかけ」に行ってきた。

アルバム「LIFE」を繰り返し聴きながら、赤いダッフルコートを買いに原宿へ向かったあの頃から、もう20年以上が経つ。

大好きでウキウキする気持ちはあの頃と変わらず。ただ、あの頃より人生経験が ”少し” 増えた分、曲から受け取るメッセージにも ”少し” 深みを増したかもしれない。

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武道館ライブは、とってもピースフルで、幸福感に満ち溢れる空間♡であったのと同時に、「自己表現」という、極めて人間的な人生観への後押しとなった。

 

 

世界観を創る人

表現者には色々な方がいるけれど、独特の世界観を創れる人となると、ぐっと人数が減るのではないだろうか。

世界観を創るとは何か。

曲を作る、詞を作る、歌を歌うなど、そのクリエイティブ行為ではなくて。自分が「コレだ!」と思った内なるものを、純度高く、世界に出していくこと。

その純度が高ければ高いほど、その人独特の世界観が醸し出される。 そして、わたし達は感動し、巻き込まれ、包まれる。そうすると、そこに唯一無二の世界観が完成する。

小沢健二さんは、まさに世界観を創る人。

 

彼はかつてTV番組「スッキリ」に出演した時に、このようなことを言っていた。

僕は創る側の人間なので、ずっと出る・出る・出す・出すとかプロモーションとか無理。僕はインプットが好きな人間なので、大学でもインプットが好きで勉強してきた。
(中略)
(アメリがに渡って)勉強は今も続いている。人間って自分だけでできるものだけでなくて、周りの影響で出来るじゃないですか。日本は、今の世の中だと、アメリカからの影響ってすごく強いんですよ。社会の仕組み、アメリカなるものの構造を知らないと不安になると思うんです。僕は今、すごく不安がない。

 

自分の「コレだ!」を、純度高く、世界に出していくプロセスには、圧倒的なインプットが必要なのだ。

ああ、それって、とっても共感ができるなあ。

自分の内にある疑問、モヤモヤ、葛藤、迷いを払拭するには、絶対にインプットが必要だし、それを続けていけば、ある時、自分の「コレだ!」という確信が生まれる。「自己表現」というのは、この繰り返しなのかもしれない。

まさに、人間の真骨頂とも言える生き方。

誰にでもできる生き方のはずなのに、なぜか私たちは、純度高い表現が苦手だ。


それって、何故だろう?


いまのところの私の答えは、
自分の「コレだ!」に「確信」を持つまで向き合えてないから、だ。

 

 

魔法の正体、未来への想い

忙しい世の中、定められた常識の枠、溢れる情報…… その中で訳もわからずに生きている私たち。

自分の内にある「コレだ!」に出会う時間がどんどん減ってきている時代。
本当に知りたいもの、必要なものへのインプットに、どれだけ時間をかけられているだろうか。

 

今回、小沢健二さんの圧倒的な世界観に触れて感じたのは、「1回だけの人生、もっと自分の知的好奇心に正直に生きて良いんだよ!」ということ。

このメッセージ、何だか心地いい。そして、とっても人間らしい。
人間らしく生きることの本質そのものだ。


彼の歌は、ポップなメロディが多いけれど、その歌詞の内容には、人生の苦しみや悲しみも表現されている。それでも、悲観的に終わらないのは、「人生を生きる!」という強い肯定感があるからに違いない。

だから、彼のライブには生命力があって、人々を「後押し」してくれる。

 

強い気持ち 強い愛 心をギュッとつなぐ
幾つの悲しみも残らず捧げあう
今のこの気持ち 強く強く強く
長い階段をのぼり 生きる日々が続く
大きく深い川 君と僕は渡る
涙がこぼれては ずっと頬を伝う
冷たく強い風 君と僕は笑う
今のこの気持ちほんとだよね
強い気持ち・強い愛

 

神の手の中にあるのなら
その時々にできることは
宇宙の中で良いことを決意するくらいだろう

無限の海は広く深く
でもそれほどの怖さはない
宇宙の中で良いことを決意する時に
流動体について

 

フクロウの音が聞こえる 大きな幹を揺らすプラタナス
いつか絶望と希望が一緒にある世界へ
渦を巻く 宇宙の力 弱き僕らの手をとり 強くなれと教えてくれる
ちゃんと食べること 眠ること 怪物を恐れずに進むこと
いつか孤高と協働が一緒にある世界へ!
フクロウの声が聞こえる 

 

いつだって可笑しいほど誰もが誰か愛し愛されて生きるのさ
それだけがただ僕らを悩める時にも未来の世界へ連れていく
愛し愛されて生きるのさ

 

喜びを他の誰かと分かりあう!それだけがこの世の中を熱くする!
立ち止まり 息をする 暖かな血が流れていく
心の中でずっとキラキラ弾ける!
痛快ウキウキ通り

 

LIFE IS COMIN' BACK

彼の紡ぐ言葉、刻むリズム。

音楽を通じて、自身の人生観を表現する小沢健二さんは、哲学者でもあり、詩人でもあり、文学者でもある。
純度高く、自己表現する人の持つ、美しいエネルギーって凄い。


小沢健二さんのライブで、自分の人生観を考えるキッカケをもらい、更に表現することへの後押しまでもらえるなんて。

本当に、ライブに行ってよかったあ!

 

ライブの最後、彼はカウントダウンと共に、わたし達を日常へ誘う。

「5、4、3、2、1。 日常に戻ろう!」


これは、小沢健二の世界観の一部となった私たちを、また日常へ送り出してくれる「いってらっしゃい!」みたいなものなのだ。

だって、彼から貰った「人生への肯定感」の魔法は、今も消えていないのだから。

 

 

楽しみはつづく☺︎