拝啓 谷川俊太郎さま
拝啓 谷川俊太郎さま
わたしは時々、あなたの言葉を求めて、詩集や書籍を読み漁る。なぜなら、あなたの言葉にはピュア・信念・ファンタジーを感じるから。
あなたの言葉に はじめて出逢ったのは、30年以上も前のこと。おそらく「スイミー」か「鉄腕アトム」だったと思う。今もなお、自分の意識のなかにハッキリと記憶のある作品。
それから暫く、あなたの言葉を意識せずに歩んできたけれど、「二十億光年の孤独」という詩に出逢い、あなたの言葉に再会する。
詩には、作者の感覚がダイレクトに表現された言葉が並ぶ。言葉の一字一句には作者が選んだ意志がある。その言葉を介して、作者と読み手の感覚が交差する。
あなたの言葉は、シンプルだ。
あなたの言葉は、トゲがない。
あなたの言葉は、飾らない。
あなたの言葉は、誤魔化さない。
あなたの言葉は、くすっと笑える。
初めて出会うあなたの言葉も、なぜだか、すぅーっと心に入る。それは、きっと素直な感覚をあらわす言葉だから。
素直にあらわすって、すごいな。素直に伝えるって、すごいな。
それが出来る人間でいたいから、わたしも自分の感覚を必死に言葉にしていく。
先日、あなたの展示会に行ってきた。そこでは、子供も若者も中年も老人も、あらゆる人たちが楽しそうに詩を眺めていた。
あなたの言葉が好きな人が、こんなにもたくさんいるなんて。わたしは未来が少し楽しみになった。
ありがとう、谷川さん☺︎
▲ ようやく、谷川俊太郎展に行くことができたわたしは、今とてもご機嫌。
あの日手に入れた詩的なsomething は、とても心地よく穏やで、大切なものを再認識させてくれる価値のあるものでした。
楽しみはつづく☺︎