鹿島神宮と香取神宮①〜関東最古の神社巡り〜
先日受講したGenuineJapanという日本文化教育プログラムのテーマの1つ「神道(しんとう)」に、鹿島 則綱 さん(鹿島神宮宮司家・七十一代当主嫡男)がご登壇された。気取らない口調で、大変わかりやすく、鹿島神宮の歴史と祭事と私たちの生活の中にある神道の考え方をお話しくださり、すっかりファンになった。
せっかくのご縁なので、今回は鹿島神宮に足を運んで自分の目でその歴史を学んでみようと思う。
鹿島神宮へ行こうと調べはじめると、香取神宮が必ず同時にヒットする。
ご存知の方も多いのかもしれないが、わたしはこの2つの神社の関係を全く知らなかったので…調べてわかった関係性を簡単に書き留めておく。
鹿島神宮(茨城県)には武甕槌大神(タケミカヅチノオオカミ)という神様が、香取神宮(千葉県)には経津主大神(フツヌシノオオカミ)という神様が祀られているが、この神々は、天照大神からの命を受けた国譲り神話で活躍をおさめたとされる力自慢の神様である。
近代まで「神宮」と呼ばれていたのは、伊勢神宮、鹿島神宮、香取神宮の三社のみらしく、由緒と歴史の長さでは他の神社とは別格の存在のようだ。
地図で見てみると、この2つの神宮の位置関係は近い。距離にして20kmほど。県は違えど、利根川と北浦を挟みかなり近い位置にあるのがわかる。
鹿島神宮のタケミカヅチノオオカミと香取神宮のフツヌシノオオカミは、12年に一度水上で再会を果たすそうだ。古くから伝わる大祭事「御船祭(みふねまつり)」である。
タケミカヅチノオオカミの御分霊(ごぶんれい)を祀った御神輿を載せた船団が、千葉県香取市加藤洲まで水路にて向かい、水上にて香取神宮の神職を乗せた船団に歓待を受けた後に鹿島へと戻ってくる――というこのお祭り。
とにかく豪華絢爛でダイナミックなのでぜひ映像をご覧いただきたい。
- いよいよ、旅のプラン決定
歴史を知り大迫力の映像を見たら、香取神宮にもぜひ足を運びたくなる。
今回は、鹿島神宮だけでなく香取神宮も一緒にお参りできるプランを検討。バスと電車移動を駆使し、東京から効率よくまわれる日帰りプランを組み立てた。
実際に利用した、バスと電車(一部タクシー)を使った「東京から1日で効率よく香取神宮と鹿島神宮を巡る」プランは次の通り。
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09:40
東京駅八重洲口6番乗り場 関鉄グリーンバス
↓ バス移動
10:51
香取神宮
↓ 参詣
12:00
香取神宮
↓ タクシー 5分
12:22
香取駅
↓ 電車 16分
12:38
鹿島神宮前駅
↓ ゆっくり徒歩10分
鹿島神宮
↓参詣
御手洗池となり「一休」(蕎麦)
↓徒歩
15:04
高速バス鹿島神宮駅
↓バス移動
17:20
東京駅 日本橋口
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- 移動時に知っておきたいポイント
1)香取神宮から最寄り駅までのタクシー移動は、佐原駅をオススメされることが多いが、香取神宮から1番近いのは香取駅だ。無人駅かつ周りに何も無い駅だが、鹿島行きの電車に乗るだけであれば、佐原駅より時間もコストもかからずに移動可能◎
ちなみに、今回わたしは香取神宮に停車していたタクシーに偶然乗れたけど、普段は電話でタクシーを呼ばないとつかまらないかも。
2)香取駅からJR鹿島線に乗り、鹿島神宮を目指す。この電車、かなり本数が少ないから要注意。12時台を逃すと14時台しかない。香取神宮を余裕持って出発するプランにしておくこと。
3)JR鹿島線は、香取駅も鹿島神宮駅もSuicaやPASMOは使えない。香取駅(無人駅)の入り口にはICカード読み取り機械があるけど、これは別の路線用。鹿島神宮に向かうならば、切符を発行して鹿島神宮駅で現金精算すること。
4)高速バスの鹿島神宮前駅は、鹿島神宮の目の前ではない。徒歩5分ちょっとかかる位置にある。加えて、鹿島神宮の境内は広いので、帰りのバス停までは少し歩くと思っておいた方が良い。帰りのバスの時間から逆算し、余裕をもった移動(本殿から15分見ておけば十分)を心がけましょう。
なお、鹿島神宮〜東京駅のバスは、20分に1本のペースで運行してるので、間に合わないと思ったら次のバスで帰っても大きなダメージにはならない。
以上、予備知識はここまで。
それでは、ご朱印帳を片手に関東最古の神社へ繰り出そう!
楽しみはつづく☺︎
※ 旅の記録は次記事へ