伝統文化
「ビジネスマナーって必要ですか?」 入社間もない1年目社員から質問を受け、ビジネスマナーに対する自分の思いを、はじめて言葉にした。 わたしは、 "型" を覚えればOKみたいなビジネスマナーは、本質的でないので必要じゃないと思ってる。繰り返し練習する…
着付け教室に通ったのは、かれこれ2年前。 ゆるりと着物ライフを始めたものの、毎年11月〜3月ごろ(かつ月に数回)の活動に限定される関係でなかなか定着しない着付け技術。 毎回、YouTubeでおさらいしながら着付けをしています。 最近の動画のクオリティは…
日本の伝統文化が育んできた思想が、より良い未来をつくるヒントになる気がする。 今回は、その思想って具体的に何なのかについて深堀ってゆく。 このテーマは、ここ最近ずーーーっと考え続けていたことであり、今なおモヤっとしている。なので、現時点での…
日本の伝統文化が育んできた思想が、より良い未来をつくるヒントになる気がする。 ここ最近、わたしの中でその考えは加速しまくっている。うまく言葉にできないこの確信を、どうにか表現できないものか。 そんな試行錯誤真っ最中の試みとして、現時点の頭の…
以前この本「日本文化の核心」を読んだとき、作者 松岡正剛さんの知性が広く深すぎて、溺れた。 時代もジャンルも制限なく、次々と溢れてくる知識量に追いつかず、溺れた。 この本は、海のようだと思った。 文章はとても美しくわかり易いのに、読み手の器が…
朝起きて、窓を開ける。スーッと気持ちよの良い風が通り抜けた。普段のムシムシした空気とは一転した、心地の良い風。 「いい風だなあ」なんて、リビングでのんびり過ごしていたら、突然の雨。サーサーッと細い線のように、雨が斜めに降り始めた。激しい降り…
1つのレストランが、価値観を変えてしまうほどの感動をもたらすことがある。 飯田橋にあるレストラン INUA(イヌア)には、それほどのエネルギーがあった。「美味しかった」なんて言葉では表現し尽くせない。そんなありきたりな言葉は伝えきれない素晴らしさ…
温故知新って、いい言葉だなあ。 「故き(ふるき)を温ねて(たずねて)、新しきを知る」という訓読みも、また良い。 温故知新読み方:オンコチシン(onkochishin)昔の事を調べて、そこから新しい知識や見解を得ること「温故知新(おんこちしん)…
滋賀県大津。そこは、旧東海道 五十三番目の宿場町。最後の宿場町にして、京への入り口でもある。京までの陸路と、琵琶湖の水路の両方を持った大津は、東海道の中で最も賑わった宿場町だったそう。 そんな大津の街が、いま新たなチャレンジをして注目を浴び…
昨年の10月、勘三郎さん七回忌追善を観て感銘を受けた歌舞伎。 reicoouchi.hatenablog.com ご縁あって、2018年12月から現在まで、月に1回以上の歌舞伎鑑賞を欠かさずに過ごすことができている。 歌舞伎の世界観は、とても魅力的。けれども、やはり小難しい。…
前回、銀座のすしをテーマに記事を書いたのだが、正直まだまだ書き足りない。ということで、今回は、すしにまつわる小ネタをテーマに書き留めることにする。 すなわちこれ、食べる方ではなく、読む方の「すしネタ」集。 元ネタは、こちらの書籍たち ↓ では、…
先日、銀座のおすし屋さんに連れて行ってもらった。記念すべき「銀座のすし屋」デビューだ。 伺った先は、銀座七丁目にお店を構えてまだ3ヶ月の新店舗。とある有名店の2番手の方が、独立して出されたお店らしい。技術はもちろんのこと、大将のお人柄が最高!…
5月の半ごろ。お気に入りのお宿「里山十帖」のfacebookページで目にしたイベント告知。 「水田の中で、中国茶のお茶会を開催する“水鏡茶会”」 水鏡茶会…?想像が出来そうで、出来ない。 でもきっと、素敵な茶席に違いない、と期待値のあがる告知につい惹かれ…
古典を知る魅力は、その普遍性と美意識にあるのかもしれない。 そう思うと、自分が古典に惹かれている理由も腹落ちする。私の中にある「今に活きる何かを学びたい欲」と「美しさに触れて人生を豊かにしたい欲」が、古典を知ることによって満たされるのだ。 …
この1ヶ月は、毎日のようにニュースで平成の振り返り番組が流れている。特に、天皇陛下と美智子さまのお姿を映像で見る頻度は、格段に増えた。 私は、あるボランティア活動をキッカケに、天皇皇后両陛下に対する想いが大きく変化した。 お二人から大きな無償…
テレビ番組「スッキリ」に出演していたロバートキャンベルさんの「令和」に関する解説が素晴らしかった。その説明を聞き、わたしは「令和」の言葉がグッと好きになった。 調べてみると、朝日新聞デジタルにキャンベルさんの記事を発見。彼の「令和」を聞いた…
このポスターに最初に出逢ったのは、20年ほど前のこと。 「クラシックホテルの仲間たち」と題して、戦前・戦後の日本の西洋ホテルライフの礎を築いてきた、日光金谷ホテル・富士屋ホテル・万平ホテル・奈良ホテル・東京ステーションホテル・ホテルニューグラ…
1月末にオフィスの引越しがあり、少しだけ 虎屋 赤坂店に近づくことができた。 オフィスから虎屋さんに行きやすくなると思うだけで、笑顔が止まらない。
いよいよ大晦日。2018年も今日でもう終わり。 「平成最後の大晦日」なんて言われているが、皆さんにとってどのような一年だったのだろう? わたしは、2017年10月末にブログをスタートして早1年が過ぎた。日本文化を知りたい欲求のまま、色々な場所で様々な文…
2018年10月1日(月、寅の日)、赤坂に現れた「パワースポット」をご存知だろうか。 www.toraya-group.co.jp 3年ぶりに赤坂の地に戻って来た「虎屋」さん。この空間が、とにかく素晴らしい。私はここに来るたびに、幸せな気持ちになり、前向きな気持ちになり…
生きているうちに、いかに優れた文化を体感するか。それが、人生に彩りをつける1つの方法なのだと思う。 この、「生きてるうちに」には、2つの意味があって、 1つは自分自身が生きているという意味。もう1つは、文化提供者が生きているという意味。 とく…
本は、時に、人生にとって とてもたいせつな事を教えてくれる。 この、森下典子さんの「日日是好日」は、生き方のヒントを教えてくれた特別な一冊だ。 日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫) 作者: 森下典子 出版社/メーカー: 新潮社 発…
この1ヶ月ちょっと、ブログ更新は滞ってしまったけれど日本の自然、精神、文化…… など数々体感する機会をいただけた実りある月であった。 今回は、6月に伊勢神宮を訪れて感じたこと、神宮の近くのカフェで購入した「伊勢神宮の智恵」から学び得たことを中心…
早起きをして、文京区にある肥後細川庭園へ向かう。青い空に生命力溢れる緑。とても美しく、空気が良い。 月に1度の日本伝統文化継承者協会 Genuine Japanの講座の日。 会場が、細川庭園にある松聲閣(しょうせいかく)とのことで、久しぶりに庭園も楽しむ…
ゴールデンウィークのはじまりは、東京国立博物館で開催中の特別展へ。 「名作誕生 –つながる日本美術」と題し、日本美術史に誇る「名作」誕生のドラマに迫る展示とのこと。 なんとも、そそられるテーマである。 東博の特別展サイトには、次のような説明が書…
歴史を超えて受け継がれるものには、必ず「意味」がある。 先日伺った、小笠原流三十一世宗家嫡男(ちゃくなん)小笠原清基(きよもと)さんのお話を聴きながら、そんなことを思った。 昨年に続き、Genuine Japan と言うプログラムを受講することに決めた。…
前回までの予習「超クリエイティブ空間「文楽」を知る - ブラレイコ」を経て。 いよいよ、観劇へ。文楽デビューとなる今回は、友人が手配をしてくれたこちらの演目を観にいくことになった。 「女殺油地獄(おんなころしあぶらのじごく)」 すごいタイトル………
文楽(ぶんらく)と出会った。 事前にサイトや本を読み、イメージを膨らませて行ったつもりが、実際の空間は想像をはるかに超えて素晴らしいものだった。 その驚きと、素人ながらに感じた素晴らしさをご紹介したい。
着物を着こなせる人になりたいなぁ〜。 と、思い続けて何年が経つだろう。 いまのわたしの生活には、全く着物と触れ合う機会がないので。憧れはあっても、日常に取り入れるというのが結構難しい。ただただ思い続けても、着物との距離は一向に縮まず…… 。この…
しばらくぶりの更新。 今回は、ここ数年注目している、日本の言葉に纏わるプロダクトについて書き留めておきたい。 言葉の持つ力を考える 万葉集には、つぎのような歌がある。 しきしまの 大倭(やまと)の国は 言霊の助くる国ぞ まさきくあれ (万葉集 柿本…